セキュリティ企業の米サンベルトソフトウエアは2008年4月30日、米マイクロソフトなどのサイトに見せかけて、実際には役に立たない「偽ソフト」を売りつけようとする悪質サイトが複数確認されたとして注意を呼びかけた。
今回確認された悪質サイトは、ドメイン名に「microsofts」などの単語を含めて、マイクロソフトと関連があるサイトに見せかけようとしている。サンベルトソフトウエアでは、以下のようなドメイン名を確認している。
- updates-microsofts.com
- updates-microsofts.net
- free-microsofts.com
- updatemicrosofts.com
- microsofts-updates.com
- www-microsofts.com
米アドビ システムズに関係があるように見せかけた「freeadobes.com」といったドメインのサイトもあるという。
これらのサイトにアクセスすると、パソコンの問題を修復するという無料のソフトウエアをダウンロードするよう促される(図1)。ダウンロードして実行すると、どのようなパソコンであっても、「深刻な問題(critical problems)」が数百件検出されて、有料の「フルバージョン」のソフトウエアを購入して修復するよう勧められる(図2)。
そして、表示されたウインドウでユーザーが「OK」をクリックすると、購入ページが表示されて、クレジットカード番号などを入力するよう促される(図3)。典型的な「偽ソフトの押し売り」の手口である。このような詐欺的な手口にだまされないよう、サンベルトソフトウエアでは改めて警告している。